理事長所信


ひとつなぎ
~まごころをもって~


— はじめに

 私はこのまちの人が大好きです。人生の大半をこのまちで過ごし、祖父、父と2代繋いできた社業に15年前から従事しました。その中で湯沢青年会議所の先輩方と出会い、様々な業種・業態で活躍されている方々が一つのことにむかって頑張っている姿、そして仲間同士楽しく活動している姿を見て、自分もこの輪に飛び込みたいと思い、10年前に入会しました。私が入会したときの一つの目標が先輩たちのように社業の話、まちの話、くだらない話をたくさんできる仲間を増やすということでした。そしてこの10年間、様々な人と出会い、交流を深め、私の人生の宝となる仲間がたくさん増えたことで心に豊かさが生まれました。
 青年会議所は明るい豊かな社会を築き上げようという綱領を掲げていますが、その豊かさとは、私は人との繋がりの広さと深さだと考えています。青年会議所の活動を行う中で、様々な人たちとお話をする機会があり、そこでお互いを知る機会が生まれ繋がりが広がります。そして、事業成功に向けて行動をともにする会員同士の絆も深まります。また、どんな人でも受け入れ、相手を理解し許容する心をもち、誰1人取り残さない気持ちで行動することが大切だと思いました。その気持ちが伝播していくことで、このまちが明るい豊かな地域になっていくと確信します。

—  課題解決に向けて行動できる人財の育成を目指して

  私はこれまで多くの失敗と挫折を繰り返して、途中で諦めたい気持ちに何度もなりました。それでも諦めずに様々な挑戦をしてきたことで、多くの仲間と経験を得ることができました。このまちの子どもたちにも、どんなことでも挑戦し諦めずに続けることの大切さを知ってもらいたいと考えます。
 このまちでも様々な地域課題を抱えていますが、その課題を解決するために行動する人財が増えることで、このまちが豊かになっていくと考えます。年齢、思想、性別に関係無く、まごころをもって沢山の人と協力しながらまちづくりを行っていくことで、人と人とが繋がり助け合えるまちの実現を目指していきます。 

— これからの湯沢青年会議所について

 青年会議所では、地域を担う様々な業種・業態の青年経済人が明るい豊かな社会の実現に向けてまちのために考え活動しています。他者のために行動することができる人はそのまちに必要な人財ではないでしょうか。このまちのために活動したいという想いをもった会員が増えることは地域がより明るい豊かな社会に近づくと考えます。さらに、入会後に理念の共有や会員相互の関係性を強固にすることで、湯沢青年会議所をより地域を明るい未来に導いていける組織を創出していきます。 

— 湯沢青年会議所の賑わい創出

 湯沢青年会議所は地域の人口減少に比例して会員が減少しております。その中でこのまちのために青年会議所活動を精力的に行っていくには、会員相互の理解を基に繋がりを強固にしていくことが必要です。さらに他の組織、団体との交流も行い広く繋がりをもち交流を深めていくことで新たな気付きを得られ、人としての成長の機会が生まれます。青年会議所活動は社業との二足のわらじとなり、大変だと感じることもあります。そのような時に頑張ることができるのは仲間の支えがあるからです。信頼できる仲間を多く作り、お互いに助け合っていく組織を目指し、少数精鋭でも青年会議所活動を精力的に行っていく未来を創出します。

— おわりに —

私たちは、人生の重要な選択肢の連続を経て生き残ってきた人間です。誰1人欠けてはならず、どの行動も全てが意味をもっております。私は、1人ひとりの人間性を尊重し、誰かが助けを求めていたら、困っていると感じたら手を差し伸べられる人間でありたいと思っています。また、人との最良のコミュニケーションは、自分のことを良く理解した上で、お互いのことを理解することが重要です。皆さんは、周りにいる家族や仲間のことをどれだけ理解しているでしょうか。理解した上で発言、行動をしているでしょうか。まごころをもって相手と接し繋がりを広げていくことで、真に人が繋ぎ紡がれていき人間関係が豊かになり、やがてそれがそれぞれの「大秘宝」となります。

一般社団法人湯沢青年会議所
2024年度 理事長 久間田 稔